何かあるのか?と思って少々黙っていると、
「あぁ、もう……元彼よ。……悪かったわね。こんなのと付き合っていて……」
 と言った。
 タティーは、
「えぇ~っ?」
 と驚いた。
 【プライス】に彼女がいたというのも驚きだったが、それが面接を受けにきた【ヴェルト】と恋人同士だったとは二重の驚きだった。
 【ヴェルト】は
「こんなろくでなしだとは当時、思っていなかったのよ。当時はお前のお尻が一番だって……」
 と言った。