【クインスティータ】は、
「無礼者に【方】なんてつける必要はありませんわ。【奴】で十分ですわ」
 と付け加えた。
 それを聞いたタティーはこっそりため息をつくのだった。
 実は偽クアンスティータにタティーの仕事を監視されている訳では無いので、てきとーにやっていこうと思っていたのだが、こうも毎日【クインスティータ】がやってくるので、やらざるを得ないのだった。
 【クインスティータ】にせかされるように比較的手早く着替えを済ませて、【めがねさん】を着用、今日も自分の席につく。
 彼女が着いた席は署長席だった。
 タティーは惑星ファーブラ・フィクタにおける特殊警察署長という地位にいた。
 警察署長と言っても犯罪を取り締まる警察は他に存在する。
 彼女が取り締まっているのはクアンスティータに無礼を働く存在を捕まえたり罰を与えるという仕事だ。