タティーに与えられた力を使えば、風呂に入らなくても汚れを取る方法はいくらでもある。
 だが、お風呂に入らないと気持ち悪いと言い張り、それだけは譲らなかった。
 まるで、お風呂のために生きている様なものだった。
 せかさなければずっとお風呂で生活しているかも知れない。
 【めがねさん】は
「そろそろ、彼女が見える頃ですよ」
 と言った。
 タティーは、
「また、あの人ですか……はぁ……」
 とため息をついた。
 タティーの言う【あの人】とは正確には【人】ではない。
 元が人間である彼女とは比べものにならないくらいの超生命体だ――とその人は言っている。