飛ばされた時間は最強の化獣(ばけもの)クアンスティータが誕生する事件の約3年前だった。
 タイムスリップをあっさりやらされたのにも驚いたが、何より驚いたのは惑星ファーブラ・フィクタの広さだった。
 何しろこの星、現界(げんかい)と呼ばれる宇宙世界の中にありながら、現界よりもずっと大きいのだ。
 何でも数百万倍はあるそうだが、そんな事言われてもピンと来ない。
 空間がねじ曲がっているから起きる現象らしいが、タティーは軽くパニックになった。
 タティーには彼女が【めがねさん】と呼ばれる謎の存在がサポートについている。
 その【めがねさん】は彼女の伊達眼鏡として彼女と一緒にいる。
 もちろん、今は入浴中だがら席を外してもらってはいるのだが。
 【めがねさん】が言うにはタティーには仕事があるとのことだった。
 それは彼女がクアンスティータのアナグラムであるタティー・クアスンという名前になったからこそ与えられる使命だった。