【ラット】は言う。
「今度は自分達二人でかかります。№16と№17のフィクジュエモクリエーターが敵を二つに割って各個撃破しますから。なにとぞ、しばし、お待ちを」
 と言った。
 これは決して二人が【シュガーレス】にひれ伏したと言うわけではない。
 二人に【シュガーレス】を敬う気持ちなど微塵も無い。
 本当の理由はここで、【シュガーレス】が出張って、琴太達を討ち取ったら、自分達は何をしていたんだという事になるからだ。
 上役に責任を任せ、自分達は何の役にも立たなかったという認識を主であるティアグラに持たせるわけにはいかなかったからだ。
 ティアグラは非情な化獣(ばけもの)だ。
 役に立たなかった者をどうするかは二人は知っていた。
 そうやって、恋人とされた【ルツ】をも切り捨てたのだから。
 明日は我が身。
 それを感じているからこそ、ここで、手柄を立てねばならなかったのだ。