俺は吟侍の義兄(あに)だと誇れる自分になりたいと琴太は常に思って居る。
 だからこそ、強敵が山となって来ようがなんだろうが退くわけには行かない。
 俺には俺の戦い方がある。
 それが、吟侍やカノンとは異なる戦い方だとしても。
 不器用な自分にはこれしか出来ない。
 最高の自分で居たい。
 それが琴太の希望だ。
 それは昔から変わらない。
 吟侍の才能に嫉妬した事もあった。
 いくらがんばっても吟侍の偉業にはかなわないと隠れて泣いた事もある。
 だが、吟侍は吟侍、自分は自分と思う事で、自分を奮い立たせた。
 最強の勇者にはなれなくとも最高の自分にはなれる。
 そう思っているからこそ、琴太はひたすら前に突き進む。
 猪突猛進。
 単純。
 筋肉馬鹿と言うものも居る。