敵がいるから戦うだけでは戦いはいつまで経っても終わらない。
 戦いは新たな戦いと悲劇を生むだけだ。
 後には何も残らない。
 何かを残したいから戦うが、結局は何も残らない。
 負けたら全てが終わりだ。
 だから負けられない。
 最初に戦いを止めれば負けてしまう。
 だから、戦いをやめられない。
 琴太はそれを考えると交渉で事を運ぼうとしていたカノンがどれだけ凄い事をしているかを知った。
 このティアグラ・ワールドでは誰一人出来ない事を彼女は惑星アクアでの救出活動で行おうとしていたのだ。
 交渉で助けると言った時、吟侍を除く誰もが愚かな事をと思った。
 そんな事が出来る訳も無いと思った。
 だが、出来る出来ないじゃない。
 行動に移せるか移せないかだ。
 それが出来たカノンはやはり凄いと思う。