ジュエモは本来、フィクジュエモと違い、架空世界を必要としない。
 だが、【ロップ】はフィクジュエモクリエーターの架空世界を作り出す力を研究し、ジュエモが活動しやすい架空世界を生み出す技術を得ていた。
 そういう意味では特異なジュエモクリエーターと呼べた。
 【発掘モンスターズ】の架空世界は至る所が土や岩場などになっている。
 発掘師(はっくつし)と呼ばれる考古学者の様なジュエモ化された存在が岩場や土の中に埋めている実在した存在の骨を発掘させて、肉付けしていく。
 表面上のボディこそはジュエルモデルだが、その骨格は本物を使っているので、より精度の高いジュエルモデルが出てくるというものだった。
 【発掘モンスターズ】のフィールドに埋まっている骨の数はおよそ5000種類にも及ぶ。
 架空世界で、埋まっている――わざわざそんなに面倒な手段を用いるには理由がある。
 この架空世界の岩場や土などには豊富なエネルギーがあり、埋まっている事によって本来の力を上回るエネルギーが得られるという状態になっているのだ。