敵は【ルツ】のみ――となれば、琴太は一人で相手をすることに決めた。
 今までは棚からぼたもち状態で、事が有利に運んで来たが、決着は琴太自身の力で決めたい――そう考えた。
 【ルツ】と琴太の最終局面が始まろうとしていた。
 【加重撃】――新しく身につけたこの力に全てを賭けることにした。
 まだ身についていないこの力に全てを賭ける事にしたのだ。
 全てを賭けた大勝負――琴太達はそう思っていた。
 だが、【K】はそう思っていない。
 すべてのお膳立ては済んでいる――そう思っていた。
 【K】が出した【最高】の存在――それは最高のお膳立てをする存在でもある。
 【最高】によって、琴太が負けてしまう分の【ルツ】の子供達はすでに排除しているのだ。
 つまり、【ルツ】が食べた分の子供達ならば、琴太が【加重撃】さえうまく使いこなせれば負ける事はない状態にお膳立てしてあったのだ。
 だから、安心していた。