全てを捨てた【ルツ】――
 とは言え、はい、返しますと戻せる訳も無い。
 琴太達もどうしてもこの四つの切り札の力が欲しいのだ。
 生き残るために。
 こうして、【ルツ】と琴太達による生き残りを賭けた決戦が行われようとしていた。
 【ルツ】の子供達はすぐには攻撃を仕掛けない。
 間合いを取り、子供達同士共食いしあい、どんどん強くなっている。
 琴太達は思った。
 まずい、このままだと、敵はどこまでも強くなっていってしまうと。
 琴太達が倒さずに、敵の数が減るという事はイコール、敵がそれだけ強くなっているという事でもあるのだから。
 冷や汗が頬を伝う。
 琴太達の中で焦りを見せていないのは、新たに加わった少年【K】だけだった。