間合いを取りつつ、じりじりと【鎧王】が導造君に近づいてくる。
 【鎧王】の色つきの気を導造君に触れさせようというつもりでしょうね。
 対する導造君は、鎧着を着て少しずつ近づいている。
 彼もまた【鎧王】の出す気に触れようとしている。
 目的は同じ、そっと【鎧王】の気と導造君が触れるという事だ。
 導造君の鎧着は、本来、鎧の効果は持っているものの、気に対する防御能力は皆無に等しい。
 鎧着の隙間から導造君の肌に【鎧王】の気が触れたが最後、彼は石にされるだろう。
 間髪入れずに【鎧王】はその石になった導造君を破壊するだろうから、もしもの時は私達が助けに入らないと彼は殺されてしまう。
 これはルールに反する事だから、【魔女ナァニ】の逆鱗に触れてしまうかも知れないけど、背に腹は替えられない。
 とにかく、救わないといけない。
 だから、私はいつでも飛び出せる準備をしていた。