ハザード様は、
「恐らく、この女はカノン王女のなりすましだろう。彼女は惑星アクアでかなりの人気を得ていた。それにあやかろうとしたものだろう。カノン王女はクアンスティータに気に入られていたという情報もあったから、偽物をやっているのが辛くなって何らかの手段を用いて抜界に逃げたのだろう。クアンスティータお気に入りの女性の真似をするのはある意味、クアンスティータに喧嘩を売っているようなものだからな」
 と言った。
 なるほど、あのクアンスティータに気に入られるっていうのはさすが、お花ちゃんと言うべきね。
 で、偽物のアノンとか言う女は居場所が無くなって抜界にとんずら。
 そこで、【魔女ナァニ】に導造君はお花ちゃんの幼なじみだとでも聞いたのだろう。
 逆恨みから、導造君に嫌がらせをしたって事かしらね。
 何にしてもろくでもない女ね、こいつは。
 私は、
「あの……この女のアノン・マナリーゼ・メロディアでしたっけ?それ、偽名だと思いますよ。良いんですか?それ許して?」
 とささやかな仕返しをさせてもらった。