01 これからの課題――奇跡を信じて


 私は南条 朱理(なんじょう しゅり)。
 クアンスティータを極端に恐れている【死の回収者ファイシャ】の巻き添えを食って、現界では存在しなかった事にされてしまう謎の宇宙世界、抜界(ばつかい)に仲間と共に連れてこられて少し経つ。
 最初の内は、【ファイシャ】が用意する刺客、新絶対者ネクスト・アブソルーター達と戦っていたけど、新たな脅威が私達の前に現れた。
 クアンスティータの生みの親、魔女ニナの姉にあたる【魔女ナァニ】だ。
 【魔女ナァニ】は魔女ニナが産んだ化獣(ばけもの)に対抗して、10匹の王獣(のけもの/能獣)を産んでいて、どういう訳かその内の一匹がうちのリーダー、芦柄 導造(あしがら どうぞう)君を気に入ったらしく、彼に【シャドウチェンジパートナー】という新たな異能力を提供してくれているみたい。
 その事自体はありがたい事でもあるんだけど、導造君に力を貸している4番の王獣ルッケーサも含めて10匹の王獣達は【魔女ナァニ】の後継者として認められるため、近々、王獣同士で争う事になっているみたいなのよね。