ちょっと軽いパニック状態の私にハイースが説明してくれた。
 ハイースは、
「私もまさか……とは思っていたけど、やっぱり出来たのね……」
 と言った。
 私が、
「どういう事?」
 と聞くと、ハイースは、
「【通界者】――と言っても、私達はそこのアルゴという男しか知らないけど、彼は私達絶対者アブソルーターの持っている特殊な因子とそっくりの因子を持っているのよ。絶対者であるために必要不可欠な要素、それをあの男は持っている。絶対者アブソルーターとして、神御、悪空魔、化獣からそれぞれ加護を得るのに必要な因子というのがあって、それがあるからこそ、加護が得られるという重要なもの。抜界に来て、加護が途絶えたとしてもその因子だけは残って居る。アルゴという男が【通界】ってやつをやった時、その因子の部分が反応していたの。これは絶対者だけがわかる感覚だから、あなた方がわからないのも無理は無い。私とクリスティナさんは、絶対者の因子を持っているから、もしかしたらと思っていたんだけど、【通界】に必要な因子と加護を得るために使っていた因子は全く同じみたい……」
 と言った。