攻撃を防ぎながら彼女は何かを模索している。
 私がそれに気づき始めた時、彼女は事を起こしていた。
 クリスティナは両手の平を開き、左右に大きく手を伸ばす。
 そして、90度ずらし、右腕を頭上に左腕を真下にする。
 それからまた、90度戻し、左右に手を広げた状態に戻す。
 ――そう、これは先ほど、【マサカッサー】を呼び出す時に、アルゴが取った動作だ。
 それを見よう見まねで彼女はやったのだ。
 まさか、こんな事をして同じ事が出来るはずもない――そう思っていたのだけど、さっきと同じ現象が起きる。
 抜界のある部分に亀裂が起き、やがてガラスが飛び散るように割れ、中から何かが出てくる。
 それから、クリスティナはなんだかわからない会話を話し出す。
 本当にアルゴがやっている事をなぞっている。
 クリスティナが呼び出したなんだかわからない存在は納得したように這い出て来て、姿を現す。
 姿形は上半身が胸まであって、腹の部分が無く、腰から下の下半身と上半身を棒のようなものがつないでいる姿だ。