アルゴは、
「じゃあ、始めるよ」
 と言って両手の平を開いて、腕を左右に広げる。
 それから円弧を描く様に90度ずらす。
 右手は頭上に左手は真下に位置させる。
 それからまた、左右に腕を戻す。
 すると、それが合図だったのか、抜界のある部分に亀裂が入る。
 そして、ガラスが割れるかのように破片が飛び、中から何かが出てくる。
 どうやら、他の抜界から何かの存在を呼び出したようだ。
 それから、私達には理解出来ないような会話をその存在とする。
 これが通訳にあたる行為なのだろう。