何にしても、本人に会ったら確認してみたいわね。
 ま、そんな思惑も持ちながら私達は覗いた。

 ハザード様の千里眼の様な目玉を覗く私達の目に映ったのは、一人の女。
 向こうには見えないはずの隠密の力であるはずなのに、女は、
「何を見ている?」
 とこっちを覗き返して来た。
 ハザード様は、
「まずい……」
 と言って強制的に目玉を閉じた。
 だけど、遅かった。
 女の幻影が私達の目の前に現れる。
 女本人では無い。
 ユラユラと揺らめく、幻の様な姿だ。
 だが、はっきりとわかる。
 この女の力は危険だ。
 明らかにわかる。