「お見事。そこまで」
 との特別仙人の声がかかった。
 それが正解だったのだ。
 この試練は霧の幻に勝つ事では無かった。
 霧の幻から抜け出る方法を探すという事だった。
 常に戦う姿勢で立って構えて居ればいつまでも答えにたどり着かない。
 疲弊し、やがて倒されるのを待つのみだった。
 だが、霧が届いていない場所――足下には霧がかかっていないという事実に気づき、そこを抜ける事が出来た時、試練は突破出来たという事になる。
 これは冷静さを見極める試練だったのだ。
 特別仙人は、
「約束の通行手形じゃ。第一表層に行くが良い」
 と行って、通行手形を渡した。
 これでリバーストンネルを通る事が出来る。
 念願の第一表層宇宙空間に行くことが出来るようになったという事だ。