何かあるはずだ。
 この霧の幻を解く方法が何か。
 試行錯誤を繰り返すキャリア。
 これも駄目。
 あれも駄目。
 それも駄目。
 駄目駄目駄目。
 どれも駄目。
 でも考える。
 考えるのを止めたら答えは見つからない。
 そして、ある答えにたどり着く。
 それは仰向けに横になるという事だった。
 一見、無謀にも思える。
 だが、霧の幻は足下には届いていなかった。
 寝っ転がれば、霧の幻は届かないと判断したのだ。