老人は、
「な、何故、わかった?」
 と言った。
 老人の正体は善峰ではなく、ゼットオメガだった。
 ゼットオメガの得意攻撃は幻覚だった。
 幻覚術を使って、キャトラとフォールを自身の部屋に誘い込み、善峰のふりをして近づいたのだ。
 感覚が惑わされている内に始末をしようと、猛毒を塗り込んだ刃物を用意していたが、フォールはその微妙な殺意を感じ取った。
 後は迷わず、殺意を向ける刺客を斬った。
 ただ、それだけの話だった。