鬼の様な肉体は朽ち果てたが、その体から落ちたコインが大地のエネルギーを吸って、新たなる肉体を作り出したのだ。
 どうやらあのコインが本体――それ以外は借り物のようだ。
 ならば、コインを切るまでだと、フォールは一気に間合いを詰めてコインを切りつける。
 ギャリィンンン……
 という音がするが、切れない。
 恐ろしく堅い物質で出来ているようだ。
 鬼の様な存在は、
「ひどいなぁ……殺されちゃうかと思ったよ」
 と言った。
 どうやら、コインを壊せば倒せるというのは間違った考えでは無いようだ。
 フォールは、
「俺はフォール、貴様は何者だ」
 と言った。
 最初は素通りするつもりだったが、すんなり通してくれるような相手ではないようなので、名乗る事にしたのだ。