いくらオレンジの光体でも全てがわかるという訳では無い。
 だが、リビングデッドには強い思念が残っている。
 体を突き動かす動力源とも言える強い思念こそが相手を探るための重要なヒントとなる。
 幽界でもそうだが、強い思念があれば、ルーツなども探る事が出来るのだ。
 そういう意味ではリビングデッドは都合の良い相手と言えた。
 幽界ではゴーストなどである。
 そのため、最強の悪霊と呼ばれている【古都百合】のルーツも追えるのだ。
 キャリアの探査によると、巨大ブラックホールで戦っているのは、十数体のリビングデッドのようだ。
 それらのリビングデッドは生前、一度は覇権をおさめたらしい。
 それ故にプライドも高く、自分達が最弱とされるこの表層部でくすぶっている事に納得していないようだ。
 自分はもっと上の階層に居るべき存在だと主張し、次の第一階層宇宙空間につながっているこの巨大ブラックホール前に来たが、他にも同じ考えで来ているリビングデッドが十数体居て、それで、道を譲れなどのつまらない理由からバトルに発展したようだ。
 だが、キャリアから言わせればどいつもこいつもたいした事ない連中ばかりだと言える。
 生前はおやまの大将だったかもしれないがリビングデッドになった今では個性の無い十把一絡げの一つに過ぎない。