それ以外の9核の化獣は宇宙世界は持っていないが、それでも勢力を保存しておく、空間のようなものはもっていた。
 クアンスティータ誕生事件で9核の化獣よりも強いとされる存在は数多く出現した様だったが、勢力を隠し持てるというアドバンテージを持つ化獣の存在感は大きい。
 大きな力を得た今でも化獣とは戦いたくないという気持ちが強い。
 横道にそれたが、フォールは巨獣徒という巨大生物兵器に対して、潜在的な脅威を感じており、それを彷彿とさせる【ビルダー】の作り出す巨大な存在は彼の心を揺さぶった。
 少しではあるが、何となく怖いという気持ちがあるのだ。
 グゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォ……
 という音が聞こえそうだ。
 大きな物が動く様な感覚だ。
 それだけの威圧感を【ビルダー】が作り出す巨大な存在は持っていた。
 怖い。
 怖いが、これを乗り越えれば更に上に進む事が出来るとフォールは感じている。
「ふぅ~っ……」
 呼吸を整え身構える。
 集中するは一点。
 巨大な存在を崩す一点だ。
 その一点をつけば、巨大な存在は崩れ去る。