子供達の生活のためと思えば、どんな仕打ちにも耐えられたのだ。
 長い迫害が続き、ついに、【古都百合】の体にも異変が出始める。
 体がなまりのように重くなり体が醜く崩れ始める。
 ずっと毒を盛られていたのだ。
 それが、とうとう、【古都百合】の体をむしばみ始めたのだった。
 さらに不幸は続く。
 帝の天子二名が病で亡くなったのだ。
 その二名の死を【古都百合】のせいにさせられたのだ。
 【古都百合】は否定するが、ならば二名の天子を探し出して来いと新たな帝は命じたのだ。
 天子は亡くなっている訳だから、探してこいと言われても居るわけが無い。
 その居ない天子を見つけるまでは子供達にも会わせないと理由をつけ、【古都百合】の子供の【古都薔薇】と【古都蘭丸】をどこぞへと売り飛ばしたのだ。
 古都百合は、発狂しそうになり、
「大切な子供達なんです。返してください。返してください……」
 と訴えるが、宮中の者達は
「ならば天子二名を探し出して来い」
 と無理な注文をつけた。
 この事件を【六亡(ろくぼう)の悲劇】と呼ぶ。