だが、それはピリオド側の理屈であって、それが幻霊族には通じない。
 ピリオドもまた幻霊族に喧嘩を売ったという事になるのだ。
 ピリオドの常識は世の非常識。
 例え、仮に、キャリア達に味方してくれるようになったとしても、敵側に美しい女性が居たらいつ寝返ってもおかしくないという事になる。
 信用に足らない男――それがピリオドであると言って良かった。
 だが、ジャンルを助けてくれた事には素直に礼を言わなければならない。
 味方にはなれなくてもとりあえずは一緒に行動する。
 ある程度の警戒は必要だが、表向きは味方としても良いかも知れない。
 キャリア達はそう判断した。
 ピリオドはまだ、幻霊族の女王に会うことを諦めていないようなので、とりあえず、幻霊族の女王の元に同行する事にした。
 女王と会った時、ピリオドがピンチになった時助ければ貸し借り無しという事で済むかも知れないという判断だ。
 それはそれとして、ピリオドが運んで来ている封凶岩の問題もあった。
 こんな危険極まりないものを幻霊族の女王に渡して良いのかどうかためらわれたのだ。
 この件に関わらないで行こうとしても、10億光年先にまで強い影響をもたらせるほどの強い呪力を持ったこの岩を野放しにすることなど出来ない。
 女王がどのような存在なのかはまだわからないので、安心して、第三階層以降の宇宙空間に進むためにもこの事を無視して進むわけにはいかなかった。