フォールは、
「馬鹿にしているつもりか?」
 と言うが、キャリアが制す。
「良いわ、私が話す。私はキャリア・フロント・バック、こちらはフォール、右がキャトラとマドゥワスよ。残念だけど、幻霊族の女王は居ないわ。あなたはどなた?幻霊族の女王に何のご用?」
「キャリアさんか、お美しい。私の名前ですか?私の名前はピリオド――ピリオド・エンドと申します。女王様に手土産をお持ちしています。封凶岩と言えばおわかりになるかと思います」
 本来であれば、敵かも知れない者に事情を話す事などあり得ないことだが、ピリオドは美しい女性に敵は居ないと思っている。
 なので、全て話すつもりでいた。
 封凶岩は別の二人が運んでいたが、その二人ではいつ刺客に襲われて封凶岩が奪われても仕方ないので、自分が代わりに運んできたという事をアピールしたいようだった。
 聞いていると幻霊族の女王はとても美しく、その女王に求愛行動を取るためにこのピリオドという男は動いているらしい。
 なんとも軽そうな男ではあるが、雰囲気からかなりの実力者であるという事は推測がついた。