それによると――
 第二階層の宇宙世界の探査に出ていたジャンルとマドゥワスは、他の勢力と交戦中だった幻霊族の一団を目撃した。
 勢力としての力はほぼ互角――
 だが、切り札を所有していた。
 サンプルとして所持していた封凶岩から1億光年離れたところにある小石だった。
 封凶岩から1億光年も離れた場所にあるにも関わらず、強い呪力を持ち、敵対勢力を一層したのだ。
 封凶岩――つまり古都百合が封じられている岩の事だ。
 古都百合が最強最悪の悪霊とされているのはこの強過ぎる呪力を指していた。
 第六階層では、古都百合が封じられていた封凶岩の10億光年先まで封鎖されているという。
 幻霊族はこの封凶岩の呪力のコントロールに成功したので、持ち帰る事にしたという。 戦況を一変させる力を持つ、古都百合の封じられている封凶岩そのものがまもなく、第二階層の宇宙空間に到着するらしいという事を知ったのだ。
 幻霊族だけならば、キャリア達の力を借りればなんとかなるかも知れないが、古都百合本体が来るとなると話は別だ。
 クアンスティータの恐ろしさをほんの少し知ったので麻痺しているが、クアンスティータには遠く及ばないにしても、古都百合の力は余りにも異常過ぎる。
 とてもキャリア達が力を合わせてどうにかなるようなレベルではないという事が予想出来た。
 ジャンルは自分は見捨てて他のエリアに回ってくれと言っている。