だが、相手にだって身内は居るはずだ。
 復讐には復讐で返されるという事だってある。
 それではずっと終わらない。
 いつまでも復讐劇が続くことになる。
 どこかで断ち切らなければならない。
 だが、実際にそうなった場合、本当に復讐を考えなくて済むだろうか?
 今の【ぴくり】には問題が難しすぎてわからない。
 さっきは【オージャ】を説得するため、無責任に言ってしまったが、改めて考えて見るとすごく重い問題だ。
 【オージャ】はずっと一人で廃村で生活しているという設定になっている。
 他に誰も居ない。
 ただ、仲間を殺されたという悲しみと、襲った【キャラクター】と何も出来ない自分への憎しみを募らせているだけのキャラクター……
 【オージャ】は自分で言っていた。
 誰かが連れ出してくれるまで何も出来ない【キャラクター】だと。
 つまり、設定の奥深いところでは殻に閉じこもった自分を変えてくれる【遺伝子パーソン】との出会いを求めて居たという事では無いのだろうか?
 これは、【ぴくり】の都合が良い様に解釈しているだけかも知れない。
 それでも、このまま【オージャ】を残して、他の【キャラクター】を探しに行けば、彼はさらに閉じこもるだろう。
 放っておけない――
 その気持ちがますます強くなる。