02 今更 なの


「なんの用よ?」
 【今更 なの】はぶっきらぼうにそう口を開いた。
 与粋は、
「や、やぁ……」
 と言って黙ってしまう。
 それにしびれを切らしたのか、【なの】は、
「あぁもう。時間は有限なのよ。はっきりしなさいよ」
 と答えをせびった。
 与粋は、
「あ、あのさ……お母さん……やってみる気ない?」
 と言った。
 【なの】はすかさず、
「はぁあ?頭いかれてるの?なんでこの年でお母さん?なのよ」
 と聞き返されたので、与粋は説明する。
 自分が魔王の卵を受け取ったという事、
 【なの】が特別になりたいのなら、13番の卵の里親になればなれるかも知れない事などをだ。
 それを聞いた【なの】は、
「ふぅ~ん……」
 とちょっと興味を持ちそうだった。
 やはり【特別】に慣れるというのが殺し文句だったのかも知れない。