少なくとも【パンドラ】をつぶせる三本柱の一つは小夜の死をきっかけにして、小夜の様な不幸な人間を出したくないという思いで動いている。
 小夜の思いは親友だった結羽が継いでくれる。
 全ての不幸が無くなる事は無いとは思うが、少なくとも多くの不幸をまき散らしている【パンドラ】は倒す事が出来るかも知れない。
 それだけでも隆三にとっては大きな救いとなった。
 隆三は、
「今日はぐっすり眠れそうだ。夢の中で今日の報告をしてやるよ、小夜」
 と言って家路についた。


続く。