結羽は、再び深く目をつぶり、また見開いて、
「終わりです」
 と言って相手を凝視した。
 この間、数十秒。
 電光石火の出来事だった。
 ただ、呆然と見ていた榮一郎は、
「ぶ、ブラボー……」
 と言って手をたたいた。
 結羽の付き添いとして来ていた隆三は目をぱちくりさせていた。
 あまりの突然の出来事に反応できなかった。
 結羽は、
「お兄さん、この人達は殺人を犯しています。捕まえてください」
 と言った。
 隆三が刑事なので、そう言ったのだ。