いくら当時の事を知っていても三年も経っているので、結羽も見違えるほど成長していた。
 大人の仲間入り――というにはまだ幼いかもしれないが、それでもお年頃という言葉はしっくりくる。
 だが、会話をしなくては話が進まない。
「ちょっと、そこのファストフードでもどうかな?」
 隆三は話す場所として、駅前のファストフード店【バクバクバーガー】に誘った。
 結羽は、
「はい……わかりました」
 と言ってついて来た。
 どうやら、彼女は小夜の死亡事件で兄の隆三に事情聴取されると思っているのだ。
 だから、緊張していた。
 だが、そんなこと、彼女の本来の力を出せば、違うとわかるのではないかと思った。
 彼女は深く目をつぶって開くと目の色が変わる。
 その時、嘘は全て明らかにされ、真実が映し出される。
 その力で【パンドラ】の香水を消して見せたのだから。
 隆三はその力を期待しているのだ。