同じように223回目、334回目、445回目、556回目にやはり曲調が変わって行く。
 曲調が変わるたびに被害者の死相が強くなっていく。
 この呪いは一度、【パンドラ】事件に巻き込まれた者達の多くがターゲットとして狙われた。
 まるで呪い残しはしないとばかりに一度助かった人間も再び、【パンドラ】の恐怖が彼ら彼女らを襲うのだ。
 それに、この【パンドラ】のオルゴールは一度、【パンドラ】事件に関わった者が虜になりやすいという特徴を持っていた。
 一度、【パンドラ】の虜になった者が再び【パンドラ】の怪しい魅力に取り憑かれ、やがて破滅に向かって行くのだ。
 悪夢は終わらない――【パンドラ】から逃れた者は【パンドラ】への恐怖と共に【パンドラ】の魅力を潜在意識の深い部分で持ってしまっている。
 そこを付け狙われるのだ。
 【パンドラ】のオルゴールの魅惑のメロディーは常習性が高く、666回という回数にもかかわらず、聞き入る回数はかなりの早さで増えて行く。
 1段階目から2段階目へ、2段階目から3段階目へ……とどんどん聞く回数は増えていく。