だが、それは【最悪の【パンドラ】】の事件に関わったものだけとも言えない。
 例えば内通者。
 【パンドラ】側に寝返った裏切り者などが居てもやはり途中から人数がおかしくなるという事もあり得るだろう。
 だが、それを言っていたらきりが無い。
 一つ一つ真偽を確かめつつ適切に対処していくことが【パンドラ】を倒す事にもつながるのだから。
 今は出来ることを精一杯やるだけだ。
 榮一郎はそう思うことにした。
 何より、里桜の加入の喜びにこれ以上水をさされたくないのだ。
 今は三本柱の一つが立った事を素直に喜び合いたかったのだ。
 今は【最悪の【パンドラ】】の事は忘れよう――そう、思うのだが、心のどこかでやはりこの最強最悪の呪いを意識せざるを得なかった。
 出来れば捕まりたくないというのが本音だった。