すると、香月は
「名前はわかんないけど、たぶん、あの子じゃないかな?」
 と言った。
 どうやら、心当たりがあるようだ。
 早速、香月は友達に電話して情報を集めてくれた。
 今は昔と違い、スマホなどがあるから、情報の伝達も早いのだ。
 期待に胸を膨らませる榮一郎。
 彼から見たその少女はまさに女神の様に映っていたのだ。
 絶望の淵から救い出してくれた女神のように。
 しばらく何人かに連絡を取った後、香月は、
「たぶん、榮一郎さんの言っている特徴があっていればの話だけど、花坂 里桜(はなさか りお)って子じゃないかな?その子、たった一人でおばさんの敵の悪霊を祓ったって言われているから……」
 と言った。