06 勝利の女神


 榮一郎は呪いの対象者A、B、Cの状態を確認する必要があったので、その間に女子高生を見失ってしまった。
 名前もわからない少女。
 だが、顔はしっかりと覚えた。
 探すんだ。
 その少女を。
 少なくとも、その少女は【パンドラ】対策の大きな柱の一つにはなる。
 榮一郎は心霊サークルのメンバーを集めて、その事を伝えた。
 対策チームは、その【勝利の女神】を探す事も重要な行動の一つとした。
 栄美は霊感占いが得意で、その占いによると、対策チームが勝利するには三本の柱が必要と出ていた。
 その三本の柱の一つとして、両手に光輝をまとう女神と言うのがあった。
 榮一郎が見たその少女は呪いの対象者に触れていた。
 触れることによって、邪気が取り除かれ、対象者達の気持ちが安らいでいった感じがした。
 特徴から見て、その少女が両手に光輝をまとう女神で間違いないだろう。
 女子高生だが、制服から考えて、俊征達とは別の学校の生徒だというのがわかって居る。
 メンバーに榮一郎が見た少女の制服の特徴を話し、調べて見ると、隣町の女子校の生徒だというのがわかった。