【パンドラ】ジュースを売っている店は一店舗しかない。
 【パンドラ】ジュースの虜になる者はこの店に買いに来るのだ。
 【パンドラ】ジュースの適応者以外は【パンドラ】ジュースの虜とはなり得ない。
 頻繁に来るのは虜になった者達だけなのだ。
 【パンドラ】ジュースを頻繁に買いに来る人間――それをマークすれば良い。
 榮一郎の判断はそうだった。
 だが、ここで問題が一つあった。
 それは、ここ数日、店を張っていて、【パンドラ】ジュースを頻繁に買ってくるのは3人居たのだ。
 榮一郎一人で3人同時には張りつけない。
 仲間に協力を仰ぎたいところだが、他のメンバーは他の呪いで忙しく、また、張り付く人間の凶暴性を考えると、危険な張り込みに仲間を巻き込めなかった。
 榮一郎は選択を迫られる。
 恐らく、呪いの種類から考えて、この【パンドラ】の呪いの呪力は小さい。
 小さいからこそ絡めてでこっそりと呪いの成就を狙っているのだ。
 だから、加害者となる人間の対処さえどうにかすれば、この呪いの終息に大きく進展するはずだ。
 榮一郎は自分の自己分析をする。
 自分のタイプを分析した。