名前はわかって居なかったが温に間違いなかった。
 まだ、手遅れじゃない。
 まだ、間に合う。
 俊征は声をかける。
 不審者と間違われるかも知れない。
 だが、そんなことを気にしている余裕は無かった。
 怪しまれても彼女を助けたいという気持ちが強かった。
 それから俊征の記憶は無い。
 よく覚えていない。
 とにかくがむしゃらに動いて、連鎖の【パンドラ】を退治したのだ。
 一人だけで解決した。
 そのことが俊征の自信につながった。
 自分でも出来るんだ。
 その事が素直にうれしかった。
 俊征は涙を流した。