その前に引き離す事が重要な呪いであった。
 そこへ現れたのは【パンドラ】ランナーの事件でショックを受けた俊征だった。
 一人だけ犠牲者を出してしまったという事で酷く落ち込み、一人でぷら~っと歩いていたのだ。
 自分は役に立たない。
 誰も助ける事が出来ない。
 その事実が彼を苦しめていた。
 そんな彼だったが、立ち寄った公園で温と出会った。
 霊感のある俊征にはわかる。
 温は取り憑かれている。
 対策チームの報告では温の情報は無い。
 となると、認識されていない呪いではないか?というのはすぐに読み取れた。
 どうする?
 自分に対処出来るのか?
 その不安が彼の判断を鈍らせる。