ペットショップ【パンドラ】の店頭では普通に売られているペットだが、飼い主に渡される前にペットにこの口紅の跡をつけるのだ。
 そうするとペットを通して飼い主から精気をむしり取っていたのだ。
 そうとわかれば、早速、この口紅の跡を取ろうとマルチーズを聖水に近い水風呂に入れた。
 最初はギャンギャン騒いでいたマルチーズだが、その内、憑きものがとれるかのようにおとなしくなった。
 それと時を同じくして、次第に入院していた友達の様態も安定してきた。
 栄美と翔子はこの事実を店側に突きつけた。
 店は否定したが、変な病原菌でもばらまいているのではないかという噂が広がり、まもなくしてペットショップ【パンドラ】は閉店に追い込まれて言った。
 よく噂を利用する【パンドラ】の呪いだが、今回は逆に噂によって呪いの成就を阻んだ事になった。
 入院する者などが何人も出たが、死亡者はゼロ。
 【パンドラ】関係の事件としては大勝利とまではいかないまでも勝ったと言って良かった案件だった。
 栄美と翔子を中心として早めに行動をしたのが勝利の一因となったのだ。
 だが、【パンドラ】ショップは他にもある。
 栄美と翔子は次なる敵を探すのだった。