霊能力がある二人から見ても邪悪な気配は微塵も感じさせない愛くるしい動物ばかりだった。
 友人達の飼っていたペット達とは明らかに違っていた。
 焦る二人。
 入院している友達の様態は日に日に悪くなっていた。
 衰弱が激しく、今にも亡くなってしまいそうなか細い呼吸にまでなってしまっている。
 事は急を要していた。
 ペットショップ【パンドラ】では、結局何も発見出来ず、二人は引き返した。
 原因がわからない二人は、入院している友達のペットを預かることにした。
 ペットの種類はマルチーズ――つまり犬だった。
 最初に紹介してもらった時とは同じ犬とは思えないほどどう猛になっていた。
 栄美と翔子は暴れるマルチーズをなんとか取り押さえ、体を見てみる。
 すると、毛の奥に隠れていてわからなかったが、人間の口紅の様な跡がそのマルチーズには残されていた。
 これだ。
 二人は確信する。