玲於奈の恋人の俊征が唯一の失敗となってしまったので、手放しには喜べないが、それでも霊能力が全く無いから対抗出来ないという負のイメージは払拭できたことになる。
 落ち込んでいる俊征は元々霊能力がそれほど強い方では無い。
 戦力外になったからと言ってたいした損害にはならない。
 酷な様だが、トータルで考えれば勝利と言って良かった。
 玲於奈はその後、黙って俊征に寄り添い、
「つらかったね。大丈夫。私がついてる」
 と言って慰めた。
 俊征は、
「ありがとう……」
 とは言ったものの表情は辛そうだった。
 玲於奈達でさえ勝ったのに自分だけ負けたというのがやはり辛かった。