なので、呪いの強弱にかかわらず、関わった被害者のタイプでも好転暗転はするのだ。
 俊征の場合は被害者のタイプが悪かった。
 早朝、最後の【A】の文字の場所と思われる位置で待っていた俊征は背後から棒の様な物で殴られ気絶した。
 犯人は和毅だった。
 【パンドラドリーマー】に入れ知恵されていて、俊征を襲ったのだ。
 邪魔者がいなくなったところで和毅は悠々とポニーテールの少女と併走した。
 【A】もまた、一回では書けないが、対策チームという邪魔者の気配を察知しているポニーテールの少女は事を急いだ。
「ねぇ……一度、別れて待ち合わせしない?【A】の最後の横棒を一緒に引くの。その時、私たちは結ばれるわ」
 と言った。
 意味のわからない言葉だ。
 一緒に走ったから結ばれる訳が無い。
 だが、どっぷり信じ切った和毅は、
「わ、わかった……です。あそこですね……」
 と言った。