幸い、祖母の家は、少し離れているだけで、運動に使っているコースからそれほど離れていない。
 好きな人が居てその人のためと言えば祖母は心置きなく協力してくれるだろう。
 和毅はその日の内に、両親にしばらく、祖母の家に泊まりたいと言った。
 両親は何かあるのか?と尋ねたが、和毅は運動で使っているコースが祖母の家からの方が近いからそうしたいと言った。
 実際には和毅の家からの方が近いのだが、嘘も方便と思い、両親に嘘をついた。
 両親は和毅の脂肪の事が気になっていたので、痩せるためならばと了承し、祖母に電話で頼んでくれた。
 祖父は2年前に他界していたので、一人暮らしをしていた祖母の事も心配だったという事もあり、次の日から祖母の家から学校に通う事にもなった。
 ただ、移動を俊征にばれてしまったら、元も子もないので、こっそりと移動した。
 俊征もストーカーではないので、ずっと和毅に張り付いている訳にもいかず、彼は俊征を見失った。