【パンドラドリーマー】達は表だった犯罪組織ではない。
 ただ、単に、【パンドラ】関連のアイテムなどをばらまいているだけだ。
 現行法では取り締まりにくい。
 なので、詐欺などの案件をなんとか立証してしょっ引くという方法をとることにしている。
 法の網をかいくぐって巧妙なやり口で人を不幸にしていく姑息な集団。
 正攻法だけでは対抗仕切れず、どうしても裏技や法ぎりぎりの手段を用いる事も余儀なくされていた。
 人に悪意をばらまいているのはわかるのにそれを立証する術がない。
 【パンドラ】ディスティニーの時は明確な殺人があったため、取り締まれたが、今回の【パンドラドリーマー】達は、直接手を下さない。
 あくまでも【パンドラ】のアイテムなどを被害者に提供するだけだ。
 だから、余計に始末が悪い。
 呪いを信じる人は信じない人よりも圧倒的に少ない。
 だから、どうしても、保護には限界があった。
 【パンドラ】はそれがわかっているから、そういう人間を集めて組織化しているのだ。
 始末の悪い悪霊だ。
 対策チームとしては、チームリーダーが持っているはずのビスクドールを奪って全て燃やしてしまうかして処分することが最大の対抗策と考えた。
 だが、【パンドラドリーマー】達もそれがわかっているから、なかなかビスクドールは表舞台に姿を現さなかった。