今は強力なカリスマとなるような特別に強い霊能力者が居ない。
 居ないというよりは見つかっていないというのが正しいだろう。
 一人か、二人だけでも、【パンドラ】の呪いに対する強い抵抗力を持つ霊能者を見つける事が出来れば、情勢も変わってくるのだろうが、今は、対策チームに不利に働いている。
 完全に負けた訳ではないが、劣勢というのは否めないだろう。
 たった、一つの呪いの成就でも対策チームを大きく落ち込ませる。
 それが、4回もあったのだ。
 落ち込むなというのが無理な話かも知れない。
 対策チームにとっては、メンバーの確保と大きな力を持つカリスマの擁立――それが、大きなテーマとなるだろう。
 榮一郎は、その旨を俊征と玲於奈や香月に話した。
 彼らは、少し黙り、首を縦に振った。
 彼らにとっても怖い事には違いないが、黙っていたら大変な事になるという事も十分承知していた。
 だから、【パンドラ】と戦う事になるだろうと思っていたのだ。
 榮一郎にお願いされた事により、決意し、了承したのだ。
 これにより、俊征達も正式に対策チームにメンバー入りした。


 続く。