徹夜で今までの事件のデータを探していたら8年くらい前に起きた大勝利と言えるような事件のデータが残っていた。
 8年前ではあるが、これを今の時期に起きた事として、噂を広める事にした。
 8年前の事件は、【パンドラ】ディスティニーと呼ばれる、パンドラを崇拝していた組織を壊滅させたというものだった。
 8年前の事件なので、これは日本の事件ではなかった。
 【パンドラ】は世界中で猛威を振るっていた。
 当時、【パンドラ】の呪いに関わって生還した確率は97%だった。
 97%と言えば聞こえは良いかもしれないが、3%は生還出来なかったのである。
 事件の多さから考えるとこれはゆゆしき事態と言えた。
 海外でも同じように【パンドラ】の呪いに対する対策チームは次々に出来た。
 現在の外部スタッフの多さは、この時出来たチームが大きく貢献していると言って良かった。
 当時の【パンドラ】は第一世代であり、呪いの強さも今よりもずっと弱かった。
 8年前は第一世代の呪いが10体分のビスクドールを集めるまでに増えており、その時としては強大な力を得ていた。
 呪いの対象としては、【パンドラ】の元になった女性に悪意を持って接した者達の関係者がターゲットとなっており、関係者の関係者、そのまた関係者という形で犠牲者を増やしていた。