対策チームは原因が【パンドラ】というシールにあるというところまではつきとめていたものの、それがどんなシールかというところまではつきとめられずにいた。
 何しろ、【パンドラ】にシールの総数が666枚しかないらしいのだ。
 全部で666枚しかないとなるとレア中のレアだ。
 たった30人のチームでたどり着く訳がなかった。
 そうこうしている間に【パンドラ】シール関連の犠牲者達の数がどんどん増えて行った。
 犠牲者が600人を超えたところでカウントダウンが始まった。
 犠牲者が死亡した現場に【66】という数字が見つかり、【65】、【64】、【63】と数を減らしていった。
 警察も動いたが外部からの圧力があるのかうまく動けずにいたようだ。
 日本各地にその数字が発見されるので、単独犯とも思えず、犯人が全く絞れないまま、数がどんどん減っていった。
 これは誰かの悪戯だという意見も出てきて、捜査が混乱している内に、カウントは一桁を切ってしまった。
 そこで、ようやく、対策チームは殺害現場を発見することが出来たが、犯人はただのコレクター――犠牲者もただのコレクターだった。
 コレクター同士のシールの奪い合いによる殺害だった。
 他の事件との関連性は無いとも思われた。
 その時の犯人と他の事件の犠牲者の接点は全く無かった。
 強いてあげれば、同じシールのコレクターだという事くらいだった。
 つまり、それが、【パンドラ】シールの呪いだという事を物語っていた。
 対策チームはその後も【パンドラ】シールを追ったが手がかりらしい手がかりも得られずにとうとう犠牲者のところの数字が【0】を指した。
 そして、その現場に駆けつけた対策チームの前にビスクドールが現れ、
「ふふふ……これで2体目……」
 という声と共に、最後の犠牲者の遺体を回収した。