自分の知らない内に、2人の人間を不幸にしていたことに気づき震え上がったのだ。
 ネットもだめ――
 その事実が幸夫を苦しめる。
 もう誰とも会えない。
 どうしようも無い。
 自暴自棄になる幸夫。
 生きていても仕方ないとさえ思えてくる。
 榮一郎達は俊征から幸夫がバイトにも出なくなったという事を聞いて焦っていた。
 なんとかしなくてはという事でできる限りの情報を集めた。
 それで得たのが、ネット上の【ピコット】というハンドルネームの情報だった。
 【ピコット】がなりすましの被害にあっていて、【ピコット】本人と【ピコット】のなりすましが、ハンドルネーム【ユッキー】に殺されたという噂が流れていた。
 よくよく調べて見るとそれが幸夫らしいというところまでつきとめていた。
 それまで調べた事を総合すると12人目の被害者を出している事がわかった。
 つまり、後一人犠牲になると【パンドラ】タトゥーの呪いが成就してしまうところまでわかったのだ。