知らんぷりして震えている事も出来るが、いつかは自分達が呪いの被害に遭うかもしれない。
 霊能力がある分、普通の人達より多くの確率で狙われることもあるだろう。
 だったら前に進むしかない。
 榮一郎達はそれらの気持ちで自分達を鼓舞しながら、行動している。
 バトンは俊征から榮一郎達に渡った。
 後は専門家の仕事だ。
 榮一郎は大学の心霊サークルで幸夫について話し合った。
 心霊サークルこそ、霊能者チームの仮の姿だ。
 心霊現象に興味があって行動しているというのが普段の姿だ。
 だけど、悪霊に――特に【パンドラ】に困っている人が現れたら、チーム一丸となって行動するのだ。
 心霊サークルの人数は28人だ。
 他に外部スタッフが200人近くいる。
 それが霊能者チームの全勢力となる。
 霊能者チームはそれだけだが、同じような勢力とも協力関係にもあるので、世界中のチームを足せば三万人以上にはなるだろう。
 だが、基本的に【パンドラ】の呪いは日本に来ているので、日本のメンバーが主力となるだろう。
 今はネットの時代でもある。
 情報の共有スピードは以前のものとは比較にならなかった。